自然環境に対して、いい建物であるかどうかを判断する指標に、建物のライフサイクルを考慮した二酸化炭素の発生総量の換算法がある。ものをつくってから壊すまでの建物の一生涯を二酸化炭素の発生量で換算するものだ。例えば、二酸化炭素は木材を燃やすと発生する。こうしたガスが環境への負荷になる。建物の場合は、部位別の足し算によって計算していく。建物の一生を二酸化炭酸ガスの発生総量換算で求めてみよう。従来の技術で建物を建てた場合を百パーセントとして、最新技術を駆使して炭酸ガスを発生させないように設計すると、百年間ではどれくらい低減できるだろうか。省エネルギーを実施すると十七パーセント、百年程度の高耐久性材料や工法を採用すると十七パーセント、風力や太陽電池などの自然エネルギーを活用すると四パーセント、環境にやさしいエコマテリアルを設計に取り込むと二パーセントと、四十パーセントまでは低減が可能である。この結果から、炭酸ガス発生を抑制するには耐久性の向上が最も有効であることは明らかである。千年もたせる技術とは環境負荷の低減に最も役立つ技術なのだ。
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