港区のように、お互いがストレンジャーで、無関心に通り過ぎるという環境にはない。ブルーカラーとホワイトカラーが適度に融合している街は、居心地がよい。商店街の主人や職人のお兄さん(と、その奥さん)がいなければ、町内会は機能しないし、祭りも仕切れない。街は、根無し草になってしまう。エリート層のような転勤がなく、しっかりと地元に定着している層がいなければ、街はバラバラになってしまう。街は、ブルーカラーだけでも、ホワイトカラーだけでも、衰退するのである。東急線の魅力は、その多様性である。下町から高級住宅街までがあり、昔ながらの商店街もあれば、高島屋もある。東京を知らない人が目黒線や多摩川線に乗れば、田園調布と蒲田の違いに驚かされるであろう。東急線は、そういう意外性や多様性、カオスと同時に変身へのポテンシャリティを内包している。蒲田が田園調布のようになることは、おそらく99%はないとは思われるが、それでも、何かのきっかけで大きく変身する可能性は否定できない。普通のサラリーマンが、港区の丘陵地に建つマンションを買うのは、中古であれ、なかなか難しい。しかし、目黒区、品川区、大田区といったエリアの、東急線沿線の下町系のエリアなら、十分に検討が可能である。基本的には、戦前から開けてきたエリアなので、古きよき時代の都市文明が根づいている。新築だけでなく、中古物件の流通も多い。東急線は、ピンからキリまで、選択肢の幅が広い。予算内で、よい物件が見つかるはずだ。
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