秋、ああ秋。暑い夏が過ぎ、残暑も過ぎ、そして、やっと秋。暑くもなく寒くもなくて、秋はいいナ、一年中秋だったらいいナ……なんて思ってしまいそうですが、気候上、常夏、常冬(そんなものはなかったかナ)はありえても、常春、常秋はありえないでしょう。ところが、科学技術の発達は、室内環境にかぎっていうなら、常春も常秋も実現しているのです。冷房、暖房、空気調節など。これらの人工的快適さは、人間にとって必須のものでしょうか。
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人間は衣服を身につけることによって、より寒冷の地に住むことができるようになり、防寒的住宅の建設で、更により寒冷の地に住むことができるようになりました。自然と相対し、ときには勝ち、ときには負けながら、人間は居住範囲を広げてきました。住むための工夫はいろいろなされ、発展してきました。しかし、常春的室内環境を得られるようになったのは、ここ十年ぐらいのことでしょう。それも、お金があっての話ですが。